野中浩一さん(JAさが畜産センター所長代理)

 丑(うし)年最初の子牛の競り市が予定された8、9の両日は、強い寒気が流れ込み、朝から雪が積もる荒天だった。「市がないと農家は牛を売れないが、買い手のお客さんが集まらないと値段が付かない。やるかやらないか、厳しい判断を迫られた」。JAさが畜産センターの所長代理・野中浩一さん(54)は、前例のない一年のスタートを、そう振り返った。

 結局、1時間遅れで開催し、出頭数は予定より2割ほど少なかったものの、約500頭が集まり、順調に競り落とされた。2日通しての1頭あたりの平均価格は約75万8千円で、昨年よりも3万6千円ほど高くなった。「11月以降の牛枝肉相場が前年を上回ったため、連動するように子牛相場も上げとなった」と分析する。

 国のコロナ対策もあって牛の枝肉価格は年末に持ち直したというが、感染拡大で再び緊急事態宣言が出るなど今後の価格は不透明だ。「せっかくの丑年だが、なかなか頭の痛い状態が続きそう」と苦笑い。「県内は牛に関わる生産者自体、減っているので、これを何とか増やしたい」と新年の希望を語った。

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