「群鶏図」

「老松白鳳図」

 18世紀に京都で活躍した画家伊藤若冲(1716~1800年)の傑作「動植綵絵(どうしょくさいえ)」全30図など60点を西陣織で再現した展覧会(西陣美術織全国巡回展実行委主催)が佐賀市の県立美術館で開かれている。

 京都市の「西陣美術織工房」が手掛けた。コンピューターで若冲の絵を解析し、下絵を制作。髪の毛半分ほどの細さの絹糸を使用。縦糸2700本、横糸1万5000本を織り込み、縦70センチ、横35センチの作品を半年間かけて完成させる。

 13匹の鶏がひしめき合う「群鶏図」は赤いとさか、黒と白の羽が色鮮やか。「老松白鳳図」は羽の合間から輝く下地も忠実に表現されている。

 そのほか、会場には横山大観、瀬戸内寂聴さんの絵や書をモチーフとした織物も展示されている。

 「若冲の作品は、白一色に見えても、分析すると何色もの色が使われており、非常に細やかに表現されている」と同工房の吉田秀高常務。会場ではルーペを使い、精緻な織物を見ることができる。(福本真理)

 ▼佐賀市城内の県立美術館2階画廊で17日まで。入場無料。

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