昨年の7月豪雨で生じた流木などの「漂着ごみ」の仮置きが続いている新籠海岸の堤防道路=6日、鹿島市常広

 佐賀県鹿島市のラムサール条約の登録湿地・新籠(しんごもり)海岸の堤防道路に、流木などの「漂着ごみ」が積まれたままになっていると、読者から情報が寄せられた。調べると、昨年7月の豪雨の後、県などがごみを回収したが、搬出されないまま越年していた。豪雨の後に台風が続き、受け入れ先が見つからなかったためで、1月下旬から処分が始まる。

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 有明海の漂着ごみが集積されていたのは、ラムサール条約の登録湿地の見晴らし台近く。道路は市がウオーキングコースとしても推奨しており、道路脇の約10カ所に留め置かれていた。

 鹿島市と杵藤土木事務所によると、漂着ごみは塩分を含むため、そのまま焼却すると、有害な塩化水素の発生が懸念される。雨にさらすなどして塩分を抜くため、1カ月は仮置きしておく必要があるという。

 搬出はその後になるが、昨年は豪雨や台風が相次ぎ、各地で多くの「災害ごみ」が出たため、さが西部クリーンセンター(伊万里市)で流木などを受け入れるのは困難だった。県西部の4市5町からセンターに持ち込まれる家庭ごみの量も、近年増加しており「通常の生活ごみの受け入れで精いっぱい。大雨などで発生するごみの受け入れが難しい」(同センター)という状況がある。

 杵藤土木事務所は、別の受け入れ先を探し、年明けに多久市の民間事業所と調整がついた。「1月下旬に着手する。2月中旬をめどに作業を終える予定」と説明する。鹿島市の担当者は「災害ごみは円滑な処理が求められる。今後の課題」と話した。(中島幸毅)

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