福岡県との不要不急の往来や県外での会食の自粛を呼び掛ける山口祥義知事=13日午前、佐賀県庁

 佐賀県の山口祥義知事は13日、新型コロナウイルス対策本部会議で、福岡県との不要不急の往来と、福岡県をはじめとする県外での会食を自粛するよう県民に呼び掛けた。県内で1日当たりの感染確認が2桁台になる日が続いていることを踏まえ、感染状況の警戒度に関して「ステージ3(感染急増)が近づいている」との危機感を示した。

 会議では、県内の1月4~12日の新規感染者が1日平均で18人に上ることが報告された。県内の特徴について、ほとんどが福岡由来で、最近は鳥栖市や三養基郡基山町で目立っている点、家族間で広がるケースが多いことを指摘した。

 県内は12日夜時点で、281床の専用病床に占める入院患者の割合が26・7%になったことに加え、人口10万人当たりの療養者数や1週間の新規感染者数などが、政府の対策分科会が示したステージ3(感染急増)の指標に達している。山口知事は「予断を許さない状況。増え出すときのスピードは他県を見ていると明らかで、自粛によって感染を縮小させることができるかどうかが大きな分かれ目になる」と強調した。

 緊急事態宣言の対象地域に福岡県も追加されることについて、山口知事は記者団に「対応をしっかりとやっていけば佐賀県の数字は下がる」と述べ、県の対応と宣言の相乗効果を期待した。2月7日までの宣言期間中、福岡県から佐賀県の飲食店に人が流れるケースについて問われると「九州から(ウイルスを)なくす努力を共にしていきたい」と、福岡県民に自粛するように協力を求めた。

 県はこれまでの会議で、県内の飲食店は利用を促す局面にあるとしてきたが、今回は言及しなかった。山口知事は「新規感染が増えており、状況分析を踏まえて今後の展開を判断したい」とした。(円田浩二)

【関連記事】

<新型コロナ>佐賀県内観光地、長期化を懸念 福岡に緊急事態宣言 

<新型コロナ>サガン鳥栖新体制発表会中止 緊急事態宣言拡大で

<新型コロナ>佐賀県内3カ所でクラスター 鳥栖の保育所で14人感染 13日、32人の感染確認

<新型コロナ>自粛で旅行中止 払い戻し無償化 JR九州、福岡の駅利用

このエントリーをはてなブックマークに追加