県公安委員会に要望書の提出に向かう女性の遺族=佐賀県警本部

女性の遺族が県公安委員会に提出した要望書。第三者委員会を設置した上での再調査を求めている

 福岡県太宰府市で2019年10月、女性=当時(36)=が暴行されて死亡し遺棄された事件で、女性の遺族が事件前に鳥栖署に複数回相談した際の対応などについて、遺族は13日、県公安委員会の安永恵子委員長宛てに、第三者による調査委員会を設置して再調査することを求める要望書を提出した。

 要望書では、県警と利害関係がない有識者による第三者委員会方式での調査委員会を速やかに設置することや、一連の県警の対応や結果の検証、再発防止策の策定を求めた。女性の母親と夫の手紙も添えた。

 遺族は提出後、会見を開き「県警の対応には不審な点がある。何が真実なのかを知りたい」と述べた。県公安委には「県警と利害関係があれば、今までの調査と変わらない。そうならない形を望む」とし、回答期限は「できるだけ早く」と話した。

 県公安委は「個別案件で個人情報に関わるので、対応、コメントともに差し控える」とした。遺族から要望書が提出されたことを受け、県警は「公安委員会に関することで、コメントする立場にない。(再調査は)これまで県議会などで本部長や幹部が説明している通り」とし、再調査の実施を改めて否定した。

 事件は19年10月、太宰府市内の車内から女性の遺体が見つかり、福岡県警の捜査で4人が死体遺棄などの容疑で逮捕された。事件前、女性の家族は鳥栖署に複数回相談していた。佐賀県警は、昨年10月に内部調査結果を公表したが、遺族は県警の対応を批判し、昨年12月に第三者委による再調査を求めていた。(小部亮介、松岡蒼大)

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