予約販売している和栗モンブランの手作りキット。家庭で解凍し、絞り袋に入った栗のクリームを自分で絞り出す

手作りモンブランの完成例

 鳥栖市本鳥栖町のフランス菓子店「ke-ki」を営むベルクリエイティブフーズが本格ケーキの手作りキット「じぶんちモンブラン」を試験販売している。新型コロナによる巣ごもり時に、家族で菓子作りを楽しんでもらおうと企画した。「新型コロナ下でも挑戦する企業姿勢を示すことができ、新たな引き合いもある」と松尾賢一郎社長(53)は手応えを語る。

 支援購入者を募ることができるクラウドファンディングサイト「マクアケ」で昨年末から30日まで試験販売している。4人分で5920円~7200円(購入順で変動)と高価だが、目標30万円に対し、既に40万円超の購入者が集まった。

 同社は2012年創業。大手カフェなどにスイーツを卸している。巣ごもり需要でケーキ販売は好調といわれる中、卸が約85%を占める同社は外食産業の低迷で売上が激減。松尾社長は「現状をどう力に変えるか考えた」という。マクアケの活用実績がある佐賀共栄銀行の勧めもあり、家庭で過ごす時間を商機に生かそうと思いついた。

 「持ち帰りの菓子店にはできない、レストランでしか出せないスイーツを」と企画。栗を詰めた土台のパイ生地にチョコスポンジ、和栗のムースと甘露煮、短時間しか持たない隠し味のカシスシャーベットを載せ、モンブランクリームを絞り出し、粉砂糖で雪化粧して完成。7層を重ねる。

 送料部分が高額になる販売価格と販売時期は検討の余地があるといい、モンブランの“八女抹茶版”など第2弾以降も構想を練っている。松尾社長は「試験販売なら、世になかった商品の反応を見て、企業姿勢もアピールできる。まずは支援購入者に確実に商品を納め、信頼を得ていきたい」と話す。(樋渡光憲)

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