有田焼の産地表示用のシール。故十四代酒井田柿右衛門さんが揮ごうした有田焼の文字に桜をあしらっている

有田焼の産地表示用のシール。故十四代酒井田柿右衛門さんが揮ごうした有田焼の文字に桜をあしらっている

 有田焼のブランド化や差別化を図ろうと、佐賀県陶磁器工業協同組合(原田元代表理事、85組合員)は、産地表示用のシールを導入した。ロゴには、人間国宝の故十四代酒井田柿右衛門さんが揮ごうした有田焼の文字をあしらった。シールを張ることで「有田焼を見える化」して産地をアピールするとともに、海外輸出で近年増えている模倣品対策につなげる。

 産地表示用のシールは、有田焼を製造する多くの窯元が加盟する同組合の組合員が活用。品質を保つため、(1)同組合員による製造(2)地元の泉山陶石か、天草陶石が主成分の陶土を使用(3)県内で本焼成(4)磁器-の条件を満たした上で、シールの適正な使用のため誓約書を提出する。

 シールは縦1・6センチ×2センチの楕円(だえん)形で、白地に黒字で「有田焼」と書かれている。同組合が2014年に中国で有田焼を商標登録した際に十四代柿右衛門さんが揮ごうしたもので、ピンク色の桜や「Made in Japan」の文字、組合名も印字した。

 同組合では20年ほど前、PL法の責任所在の明確化を兼ね、窯元名も記して産地表示シールを導入したことがある。

 同組合の原田元代表理事(59)は「シールの貼付で有田焼の信用を高めることにつながれば」と期待を寄せる。有田焼の知名度をさらに高めるため、今後、シールの使用対象者を伊万里・有田焼伝統工芸士に広げることも検討するとしている。(古賀真理子)

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