黄色く色づいたゲンコウ。酸味が強すぎず、糖度もあるのが特長という(提供写真)

実がなった状態のゲンコウ(提供写真)

 唐津市鎮西町の馬渡島に自生するかんきつ類「ゲンコウ」を特産品として育てるプロジェクトが3月にスタートする。安定した栽培・収穫に向けて、唐津の直販サイト関係者と唐津西高生が苗木約20本を植え、唐津ならではの土産物づくりや島おこしにつなげていく。

 ゲンコウは薬味として使われるレモンなどの香酸かんきつ類の一つで、酸味の中にも甘みが残るのが特長。馬渡島には4本が自生し、栽培はされていない。

 プロジェクトは、唐津市の飲食店や生産者がタッグを組んで加工品を製造販売している産直サイト「未来ギフト」が取り組む。商品の撮影に協力してきた唐津西高の写真部も加わる。

 唐津西高の生徒たちが「ゲンコウ」を題材にした島おこしを、佐賀の魅力を発表する高校生の大会「企画甲子園」で取り上げたことがきっかけになった。

 島外では唐津市浜玉町の農家・富田秀俊さん(71)が接ぎ木をして約40アールで栽培している。秋ごろから春まで収穫でき、4月には糖度が13度ほどになるという。未来ギフトはこのゲンコウを使ってポン酢などを販売しており、実行委員会会長の宮丸佳奈子さん(43)は「産業の一つとして島の人に寄り添った事業にしたい」と意気込む。

 苗木は富田さんが提供し、島民で大工の牧山友好さん(65)が栽培する。牧山さんの畑の近くでは60年以上前からゲンコウ2本が自生し、牧山さんは「酸味はあるけど、酒に入れるとおいしい」と話す。

 唐津西高2年で写真部の三井一輝さんは企画甲子園で、教会など島内の見どころを巡ってゲンコウ料理を味わう企画を提案した。「ゲンコウはさっぱりした甘さがあって、店に並んでもおかしくないぐらいおいしい。島の名物になってほしい」と期待を寄せる。(横田千晶)

【関連記事】

馬渡の「ゲンコウ」で菓子を 山下さん(唐津南高3年)全国入賞

このエントリーをはてなブックマークに追加