山下さんが考案したゲンコウのジュレ(左)とムースのスイーツ

「ゲンコウを島おこしのきっかけにしたい」と話す唐津南高3年の山下瑠捺さん=唐津市の同校

 唐津市の離島・馬渡島に自生するかんきつ類「ゲンコウ」を知ってもらいたい-。農業や工業などを学ぶ全国の高校生を対象にした「専門高校生徒の研究文・作文コンクール」の優秀賞に、ゲンコウを生かした菓子作りをまとめた山下瑠捺さん=唐津南高食品流通科3年、馬渡島出身=が選ばれた。

 作文では、ゲンコウを使った島おこしへの思いをつづった。山下さんは高校進学で島を離れて1人暮らしを始め、これまで感じていた「つまらなくて離れたい」島への思いが変わったという。島のきれいな海やのどかな風景、親切な島の人たち―。「人口はどんどん減ってきて、どうやったら島の魅力を知ってもらえるだろうと考え始めた」と話す。

 中学時代に授業で調べたゲンコウを「島ならではの果物。何かに生かしたい」と思い立ち、スイーツのレシピを研究した。香りが強く、酸味がある実を生かしたマドレーヌやジャム、ムースにジュレを載せたデザートを考案し、同校の岡本慶祐教諭(31)のアドバイスを受けながら放課後に試作を重ねた。

 「将来は島に戻ってカフェを開きたい」と山下さん。今春から西九州大佐賀調理製菓専門学校で菓子作りを学び、カフェのメニューに並べる「ゲンコウスイーツ」も作る心づもりだ。新型コロナウイルスの影響で地元での試食会はできていないが「いつか島の人たちにも食べてもらいたい」とはにかむ。(横田千晶)

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