舌がんにより18歳で亡くなった中山拓海さんの遺影と母親の恵子さんを囲み、写真を撮る長松小の同級生たち=唐津市の唐津市民会館(撮影・横田千晶)

 「私の元に拓海が生まれて、大きく人生が変わった。新成人にはたくさんの人と出会って人生を楽しんでほしい」。重度の障害があり、3年前に舌がんで亡くなった中山拓海さん=唐津特別支援学校3年、享年18=。唐津市の成人式では母親の中山恵子さん(48)が門出のメッセージを贈り、明るく笑顔が絶えなかった拓海さんの遺影を同級生が囲んだ。

 拓海さんは幼い頃から20を超える病気があり、知的障害と肢体不自由などの障害があった。「まわりの子どもたちに特性について知ってもらい、多くの人の中で育ってほしい」。そんな恵子さんの思いから小学校は長松小で過ごし、中高は唐津特別支援学校に進学。17歳で舌がんを発症し、闘病生活の末に亡くなった。

 拓海さんの遺影とともに式に参加した恵子さん。長松小時代の同級生が「たくちゃん」と駆け寄り、涙を流す子もいたという。恵子さんは「声を掛けてくれる子もたくさんいて、親としては覚えてくれていてありがとうという気持ち。晴れ姿を見ていると本当に祝福する気持ちが湧いてきて、拓海がそばにいるようですね」とほほ笑んだ。(横田千晶)

 

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