コロナ禍によりさまざまな店舗で、飛沫感染を防ぐビニールシートがレジ前に設置された。店側と客が物理的に隔てられたが、シートに絵を描く「レジ前おむかえアート」は、心理的な距離を縮めてくれると好評。登録アーティストも増え、活動も広がりをみせる。

 依頼先の店舗からは、アートの効果の声が届く。ある金融機関は「顧客とのコミュニケーションが増えた」、有田焼の伝統柄を発注した陶磁器店では「レジ待ちの間、絵を眺めて和んでもらっている」という。

 活動はコロナ禍で表現の場が減ったアーティストの技術維持や収入確保の側面もあったが、ムーブメントにすることを主眼に置いた。「アートで世の中を明るくするこんな手法があると伝え、全国の伝統工芸に携わる人やアーティストに、取り組んでほしかった」と、立ち上げメンバーの有田焼絵付け師、金ケ江美里さん(43)=有田町。

 活動が知られるようになり、登録アーティストは初期メンバーの3人から32人に増加。九州をはじめ、関東や甲信越、関西地方など各地におり、職種もイラストレーター、デザイナー、絵付け師などさまざまだ。

佐賀新聞電子版への会員登録・ログイン
この記事を見るには、佐賀新聞電子版への登録が必要です。
紙面購読されている方はダブルコースを、それ以外の方は単独コースをお申し込みください
佐賀新聞電子版のご利用方法はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加