ラグビー成年決勝・佐賀―愛知 延長で決勝トライを決めた副島亀里ラティアナラララボウ選手(シライシ舗道、中央)と抱き合って喜ぶ佐賀の選手たち=長崎市営ラグビー・サッカー場

ラグビー成年決勝・佐賀―愛知 延長、相手マークを振り切ってゴールラインに攻め込む副島亀里ラティアナラララボウ(シライシ舗道、左)=長崎市営ラグビー・サッカー場

■フィジー出身 副島勇猛Vトライ 「佐賀のため」

 「快挙達成」を託された190センチ、92キロの屈強なトライゲッターが勇猛に左サイドを疾走した。ラグビー成年(7人制)決勝の県選抜-愛知は、19-19のまま試合が終わり、得点が入った時点で勝負が決まる延長にもつれ込んだ。1分、フィジー出身の副島亀里(かめり)ラティアナラララボウ(シライシ舗道)は左サイドの22メートルライン付近でボールを受けると、ゴールまで運びきった。

 前日の予選プールで左足に肉離れを起こしていたが「佐賀のために」とテーピングをして強行出場。県勢成年に初の栄冠をもたらす「Vトライ」を、「何が何でも決めたかった。チームで取れたことがうれしいし、メディカルスタッフの支えもありがたかった。泣きそう」と振り返り、7人制日本代表のSO染山茂範(中国電力)ら、佐賀工高OBのチームメートとともに喜びを爆発させた。

 31歳。国際協力機構(JICA)のボランティアでフィジーの病院で働いていた県出身の妻と結婚し、昨年、日本国籍を取得した。トップリーグ経験者など佐賀工高出身者が主体の県チームに加わり、東京国体で5位入賞に貢献。今大会は当たりの強さに加え、巧みなステップやフェイントもさえ渡り、予選から決勝までの6試合で計12トライを挙げる活躍を見せた。

 「コミュニケーションがしっかりと取れていて、みんなが回してくれる」。副島の決定力と佐賀工高OBの一体感が融合し、手にした頂点。優勝で、さらに深まった信頼関係とあふれる郷土愛を胸に、県チームをけん引する。

■喜びの声

 江浦干城 監督兼選手(コカ・コーラウエスト)昨年5位の悔しさを知るメンバーを中心に、試合を重ねるごとにチーム力が高まっていった。決勝は総力戦で戦い抜いた。

 染山茂範(中国電力)キックの精度には自信があった。日本一の経験は初めてなので本当にうれしい。

 原大雅(購買戦略研究所)このチームに自分を呼んでくれたスタッフに感謝したい。チーム一丸で勝利を目指す佐賀工高魂を見せることができた。

 古瀬鈴之佑(東海大)優勝チームの一員としてこの場にいられることが幸せ。

 藤井亮太(東芝)まだ若手に負けられないという気持ちで臨んだ。少年男子で優勝経験があるので、両部門で優勝する貴重な経験ができた。

 徳富大樹(九州旅客鉄道)このメンバーで優勝できた喜びをかみしめ、また次に向けて頑張りたい。

▽成年(7人制)決勝トーナメント1回戦

佐賀(選抜)/17 12/千葉(選抜)

        5-12

       12-0

 ▽同準決勝

佐賀(選抜)/28 26/山梨(選抜)

       14-14

       14-12

 ▽同決勝

佐賀(選抜)/24 19/愛知(選抜)

       12-14

        7-5

        延長

        5-0

(佐賀は初優勝)

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