深い雪に覆われ、銀世界が広がる多久聖廟(せいびょう)=9日午後2時ごろ、多久市多久町(撮影・鶴澤弘樹)

 九州北部の上空に氷点下12度以下のこの冬一番の強い寒気が流れ込んだ影響で、佐賀県内は9日、断続的に雪が降り、佐賀市で8センチの積雪を記録した。県内では雪によるスリップ事故が多発し、列車の運休や遅れなど交通機関にも乱れが出た。10日も寒気の影響を受けるため、佐賀地方気象台は積雪や路面凍結による交通障害などに注意を呼び掛けている。

 気象台によると、9日午前4時に佐賀市駅前中央の観測点で最大8センチの積雪を確認した。佐賀市川副町で氷点下6・8度、嬉野市で同5・8度と今季一番の冷え込みとなった。

 県内で5年ぶりに出された大雪警報は9日午前4時20分に解除されたが、10日明け方にかけても断続的に雪が降り続ける見込みで、午後6時までの24時間にいずれも多いところで平地で10センチ、山地で20センチの積雪を予想している。

 県警交通企画課によると、9日午前8時半までの24時間に、積雪や凍結の影響による人身事故と物損事故が計55件(速報値)発生した。九州地方整備局などはドライバーに対し、「不要不急の外出はできるだけ控え、やむを得ない場合には冬用タイヤやチェーンの早期装着を」と呼び掛けている。

 JR九州によると、長崎線は雪の影響でパンタグラフから電気が供給できず、普通列車が運転できなくなり運休や遅れが生じた。全日空(ANA)は佐賀空港を発着する羽田便にも欠航などの影響が出た。

 県内の高速道路は、長崎自動車道の嬉野インターチェンジ(IC)-鳥栖ジャンクション(JCT)間、西九州自動車道の武雄南IC-武雄JCT間が通行止めとなった。

 県は大雪による人的被害や住家被害はないとしている。

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