オーナーになってくれる人を待つヤギたちと原口浩信さん=武雄市若木町のファーム孫六

 ヤギの力を借りて耕作放棄地を守ろうと、武雄市の農園がインターネットのクラウドファンディング(CF)で「ヤギのオーナーになってくれませんか」と支援を呼び掛けている。CFで飼育費用を補い、ヤギは遊休地の所有者らに貸し出して雑草を食べてもらう。「オーナー&レンタル制度」で、ヤギに遊休地の荒廃を防ぐ救世主になってもらう。

 呼び掛けているのは若木町で「ファーム孫六」を経営する原口浩信さん(61)。飼育しているヤギが増えたため、「農地管理に貸し出せないか」と知人の松尾政信さん(70)に相談したのがきっかけだった。

 松尾さんは、ヤギが山の斜面や棚田などで除草に活躍していることを知っていた。貸し出すだけでなく、広く遊休地問題を知ってもらい、農園や地元の若木町にも関心を高めてもらおうと、町の棚田を守る取り組みでも使われたCFの活用を思い付いた。

 CFの支援額は1年間3千円、5千円、1万円、3万円の4種。金額に応じて▽ヤギからお手紙(活動報告)が届く▽農園産の卵や蜂蜜のほか、棚田米など若木の特産品が届く▽農園で動物と触れ合える▽好きなヤギを選んで命名し、町の古民家に宿泊できる-などの特典が加わっていく。CFのページにはヤギの写真も掲載され、選べるようになっている。

 レンタル料金などの詳細はこれから決める。原口さんは「若木町でも遊休地は結構ある。貸し出しの実績はないが、ヤギを譲ってほしいという話もあり、需要はあると思う」と期待する。松尾さんは「町の人たちが事務局を担当し、特産品提供にも協力してくれている。さらに輪を広げていければ」と、活動の広がりも喜ぶ。

 既に目標支援額の30万円を超えている。1月20日まで募っている。サイトは、https://camp-fire.jp/projects 「ヤギとあなたが日本を救う」で検索する。

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