タイヤチェーンの在庫の問い合わせに対応する店員=佐賀市鍋島のイエローハットモンテ太陽医大通店

 佐賀県内で今季一番の積雪となった8日、路面凍結により国道や県道で渋滞が続くなど県民生活に影響が出た。9日も平地、山地ともに大雪となる可能性があり、カー用品店などは来客対応に追われた。

 【チェーン品切れ】

 「10店舗ぐらい回ったけど、どこも品切れ。あした出勤なのに…」。佐賀市のカー用品店に雪対策のタイヤチェーンを求めに来た50代の会社員女性は、困惑した表情を見せた。

 日本自動車連盟(JAF)佐賀支部によると、7日午前0時から8日午前8時にかけ、県内の救援要請は81件に上った。スリップによる立ち往生や事故、チェーンの着脱の相談が多かった。融雪で使う塩化カルシウムなどを取り扱う九州ソルト佐賀支店には、自治体や建設会社から問い合わせが相次ぎ、2千袋あった在庫がほぼゼロになった。

 【路線バス1時間遅れ】

 午前中は雪が残る道路も多く、西鉄バス佐賀(佐賀市)や昭和自動車(唐津市)は一部路線で運転を見合わせた。チェーンを巻いて始発から運行した路線でも最大1時間程度の遅れが出た。高速道の通行止めで高速バスは運休が相次いだ。

 タクシー会社には8日午前6時から同10時ごろまで配車依頼の電話が相次ぎ、佐賀駅の乗り場には行列ができた。県JR構内タクシー協会の土山重宣専務理事(74)は「年に1回、あるかないかですけどね」と話す。

 【カプセル満室に】

 佐賀市のビジネスホテルは7日夜、自宅に帰らず降雪に備える客らでほぼ満室になった。新型コロナウイルスの感染拡大で利用が減っているカプセルも含めて「100人以上の宿泊があった」という。9日は土曜日で休みの会社が多いが、「引き続き空室の問い合わせは来ています」。

 【カップ麺など人気】

 アルタ・ホープグループ(佐賀市)のスーパー各店には、パンやカップ麺など日持ちする食材を求める客が多く訪れた。8日の入荷は滞りなかったが、「9、10日は搬入が難しそう」と業者から連絡があったという。ヤマト運輸によると、大雪に伴う幹線道路の通行止めや規制などの影響により、県内全域で配送が遅れた。8日夜以降、路面状況により一部地域で集配ができない可能性があるという。

 

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