新型コロナウイルスの感染を受け、県外での会食自粛などを呼びかける山口祥義知事=佐賀県庁

 佐賀県の新型コロナウイルス新規感染者数が20人を超える日が出ている現状に関し、県は8日、感染状況の警戒度がステージ1(散発的)から、徐々に増えているステージ2(漸増・ぜんぞう)に悪化しているとの認識を初めて示した。山口祥義知事は「ステージ3(急増)に上がるかどうかの重要な局面」と強調し、感染の主な要因になっている県外での会食をできる限り自粛するよう呼び掛けた。

 県庁で開いた対策本部会議で新規感染者が4日に23人、7日に21人となり、県が確保した専用病床281床に対する使用率も約15%と上昇傾向にある。一方、政府の対策分科会が感染状況の警戒度を4段階で示す区分のうち、ステージ3の指標である「最大確保病床の20%以上」やウイルス検査の陽性率といった割合は下回っており、山口知事は「ステージ2という認識」とした。

 年末年始の感染状況を分析すると、多くが福岡や長崎、首都圏の1都3県といった県外由来であることから、佐賀県は県外での会食はできる限り自粛するよう要請した。加えて、県内11市町で成人式が開かれる9日からの3連休を「重要な局面」とし、感染リスクが高い成人式後の同窓会やカラオケは自粛するよう呼び掛けた。

 また、県教育委員会は県外での部活動に関し、特段の理由がない限り自粛するよう県立学校に通知した。併せて寄宿舎での感染防止対策の徹底も求めた。同様の内容は市町の教育委員会にも要請した。

 他の都道府県の部活動で集団感染が発生していることも踏まえた。県内での部活動は制限しない。県教委は期限について「感染状況を踏まえながら検討する」としている。(栗林賢、岩本大志)

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