学生にキュウリの状態を示しつつ栽培のコツを説明する山口仁司さん(左)=佐賀市川副町の県農業大学校

 キュウリ栽培の名人として知られる武雄市の農家、山口仁司さん(69)が、特任講師を務める佐賀市の県農業大学校(永渕和浩校長)で学生の特別指導を行った。山口さんは学生が環境制御で育てているキュウリの生育状況を細かく確認し、「常にキュウリの立場になって栽培して」と作物と対話する大切さを伝えた。

 施設野菜を専攻する1、2年生13人が参加した。学生とハウスに入った山口さんは、10月上旬に植え、11月から収穫が始まったというキュウリの葉や茎、つるの状況などを見て回り、「少し寒くて、若い葉が少ない」と指摘。時間ごとの温度設定や光、湿度なとの管理状況を質問し、「水の量も感覚的に増やすのでなく量を把握することが重要。そうすればもっとキュウリが能力を発揮する」と、理論に沿って科学的に生育環境を整える大切さを強調した。

 「農家で見たキュウリと比べ葉につやがない」と話す学生には、「そうして自分の目で観察することが重要。自分で考え、いろいろと条件を変えて試してほしい。それを重ねることで大きく成長する」とエールを送った。

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