子牛の初競りで、毛並みや体つきを確認する肥育農家(奥)=多久市のJAさが畜産センター

 佐賀県内で主に生育した肉用子牛の初競りが8日、多久市のJAさが畜産センターで始まった。1頭当たりの平均落札価格(税込み)は77万2542円で、前年同月より約5万1千円(7%)ほど高かった。肉用牛の価格は国の新型コロナウイルス対策事業を受けて昨年末に上昇しており、この流れを引き継いで高値になった。競りは9日まで。

 県内に加え、福岡県からも繁殖農家が黒毛和種212頭を出品し、肥育農家約70人が値段を付けた。平均価格は、高値だった昨年12月よりも約3万3千円高く、JAさが畜産センターでは「いい子牛がそろっていた。いい値が付き順調な滑り出し」と受け止めていた。最高価格は去勢牛の119万3500円だった。

 競りを毎月実施しているセンターによると、子牛の値段は昨年春、新型コロナの感染拡大で消費が冷え込んだ影響で2割ほど下落した。その後は横ばいだったが、年末に国の支援事業を受けて流通側の需要が増え、子牛の値段も急上昇したという。ただ、首都圏に再び緊急事態宣言が発令されたことなどから「今後はどうなるか全く予測できない」と話している。

 競りの冒頭、担当者が「丑年なので一歩一歩、前に進むように」と願いを込めてあいさつし、参加者全員で三本締めをした。雪で開始を1時間遅らせたが、一部の農家が牛を運べず、予定より90頭近く少ない出荷だった。(宮里光)

このエントリーをはてなブックマークに追加