2年前の1月、インフルエンザにかかった。この時、「1回の服用で治る」という新薬を処方された。服薬から24時間で本当に熱が下がり、「すごい」と思った。インフルエンザの世界大流行から100年たって、人類はこの感染症と共存できるようになった。その歴史を思えば、コロナとの共存の道は始まったばかりだ◆きのう7日、関東の1都3県に対し2回目の緊急事態が宣言された。やむを得ないだろう。先月、東京で暮らす友人が所用で帰佐し、久しぶりに会った。こちらの不安を察したのか、友人は東京で受けたPCR検査の「陰性証明書」を持参していた。これが当たり前の行動になるのかもしれない◆誰も「コロナにかかっていい」とは思っていない。細心の注意を払っていたのにかかってしまう。首都圏の感染状況を見てそう思う。自分がかかっていないからといって、感染した人を責めるのはやめよう。回復したらきっと、助ける側に回ってくれるはずだ◆病気や不調は「無理をしすぎないように」という信号でもあろう。2年前は家族に加え、職場でもインフルエンザにかかる人が相次ぎ、みんなでカバーし合った◆人は一人では生きられないし、寒い日はぬくもりが欲しくなる。いつにも増して厳しい冬。「お互いさま」と、支え合いの毎日を重ねて乗り切っていくしかない。(義)

下記のボタンを押すと、AIが読み上げる有明抄を聞くことができます。

このエントリーをはてなブックマークに追加