以前勤務していた佐賀市内の障害者就労支援施設の施設長や利用者を殺害する目的で、包丁などを準備し所持したとして、銃刀法違反(所持)と殺人予備の罪に問われた同市本庄町本庄、無職女性被告(44)に、佐賀地裁は7日、「刑の一部執行猶予制度」を適用、懲役1年の実刑とし、このうち4カ月は保護観察付き執行猶予3年とする判決(求刑懲役1年)を言い渡した。

 今泉裕登裁判官は判決理由で、相模原障害者施設殺傷事件に影響を受け、植松聖死刑囚(30)を崇拝して多数を殺害しようと考えたことなどを挙げ「襲撃と殺害の意思は非常に強固で、刑事責任は相応に重い」と指摘した。同制度を適用した理由について「公判では、再び事件を起こす気持ちは全くないと述べたが、捜査段階から考えが変わった理由があいまいで、立ち直ることには不安が大きい」とした。

 一部執行猶予は懲役刑や禁錮刑の一部を猶予して社会の中で更生させ、再犯を防止する制度。被告は8カ月は収容されるが、その後の3年間は保護観察下で過ごすことになる。

 判決などによると、施設長らを殺害する目的で、昨年10月20日、佐賀市内の家電販売店などでカッターナイフ1本と包丁2本を購入し、同月26日、トートバッグに隠し持って自宅を出た。

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