九州北部の上空に氷点下15度以下の寒気が流れ込んだ影響で、佐賀県内は7日、山間部で積雪が確認され、暴風雪警報が発表されるなどして交通機関に影響が出た。佐賀地方気象台は8日夜以降に警報級の大雪となる恐れがあるとして、交通障害や水道管の凍結などに注意を呼び掛けている。
気象台によると7日午後7時現在、唐津市と伊万里市で氷点下3・0度、佐賀市駅前中央と嬉野市で同2・9度と、今季一番の冷え込みになった。唐津市では最大瞬間風速16・9メートル、佐賀市駅前中央でも同16・6メートルを観測した。
気象台は、10日ごろまで強い冬型の気圧配置が続くとみており、8日の最低気温は県南部、北部ともに氷点下2度を予想。同日正午までの24時間に、いずれも多いところで平野部で5センチ、山間部で10センチの積雪を見込んでいる。
全日空(ANA)は7日、雪の影響で佐賀空港発着の羽田便の計6便、8日朝の計3便の欠航を決めた。JR九州は断続的な強風で徐行運転をし、唐津線や筑肥線で最大約3時間の遅れが出た。
長崎自動車道の佐賀大和インターチェンジ(IC)―嬉野IC、武雄ジャンクション―佐世保大塔ICは7日午後6時から、全線通行止めになった。
県教育委員会などによると、7日午後4時半時点で、8日に臨時休校するのは、県内5市町の小中学校と義務教育学校の計18校、県立中学・高校と特別支援学校では計13校。私立では敬徳高が臨時休校し、市町立の小中学校26校、県立中高19校は登校を遅らせるとしている。(取材班)
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