軽トラックを、駐車中の別の軽トラックにぶつけ、その後ろにいた父親に衝突させて殺害したとして、佐賀県警捜査1課と伊万里署は6日、殺人の疑いで、伊万里市南波多町古里、農業の男(43)を再逮捕した。「車でぶつかったことは間違いないが、殺すつもりはなかった」と否認しているという。

 再逮捕容疑は昨年12月26日午前6時15分から同45分ころまでの間、自宅敷地内で軽トラを後方に発進させ、車庫に駐車中の別の軽トラに複数回ぶつけ、後ろにいた父親=当時(72)=を殺害した疑い。

 捜査1課によると、父親は首など複数箇所を骨折し、搬送先の病院で死亡が確認された。男は同日未明、飲食店で飲酒して帰宅後、就寝中だった両親らを起こしてトラブルになった。その後、30代の弟を障子で殴り、車庫に隠れていたとみられる父親を殺害したという。

 男から同日午前、「軽トラが故障したので見てほしい」と伝えられた近隣住民が、父親を見つけ119番した。男は翌27日、弟への暴行の疑いで伊万里署に逮捕されていた。

 県警は、男が軽トラの後方に父親がいたことを知っていたかどうかについて「殺意の根幹に関わるので説明は控える」としている。約5年前にも、親子間トラブルで警察官が駆け付けたことがあり、詳しい動機を調べる。

 親子の知人によると、約5年前のトラブルに関し、父親が「息子が酒を飲んで暴れたので警察を呼んだ」と話していたという。知人は「その後は暴力などがあったとは聞いていない。一緒にナシとブドウを作って頑張っていたのに」とつらそうな表情を浮かべた。

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