佐賀市の神野公民館の「唄と三味線教室」は、月2回開かれている。先生の小栁知子さん(90)は、多年にわたる三味線指導に尽力され、2020年11月に佐賀市教育委員会から表彰された。会員は14人で、教室は三味線に合わせて唄をうたう1部と、三味線の稽古が中心の2部構成になっている。1部では、三味線の伴奏に合わせて「とんがり帽子」「アルプス1万尺」など、10数曲を次々とうたっていく。2部は、先生の指導で三味線の稽古をしながら「山茶花の宿」などうたう。伸び伸びと楽しい雰囲気の中で行われている。連絡先は代表の原さん、電話0952(23)1247。(地域リポーター・上原和恵=佐賀市)
小栁 知子さん(90)
この教室を教えている私が最高齢者でもあり、声を高くしてうたうことは、健康の妙薬であると信じています。
橋本 衛子さん(87)
三味線を少し習っていましたので、始めましたが、なかなかついていけず苦労していています。うれしいことは友達が増えたことです。
北村 惇さん(73)
日本の芸能に興味があり、端唄の世界を知りたかったのです。演歌や歌謡曲にも親しんでいます。
松本 光男さん(88)
三味線に合わせ、腹いっぱいうたえ、自然と声が伸びてきたことを実感しています。唄と波長が合い日々夢中になりうたっています。
古賀 琢文さん(78)
大きな声で楽しくうたい気の合った友達と食事会をし、たわいもない雑談をして、人間力を上げるためにも参加させてもらっています。