大会期間中はコース沿いで早咲きの桜を楽しめる

4日間の累積でのフルマラソン完走にチャレンジした佐賀新聞社記者=佐賀市のどんどんどんの森

衛星利用測位システム(GPS)で走行距離など計測できるスマートフォンアプリ「TATTA(タッタ)」では、1キロごとのタイムや自分が走ったコースを確認することができる

 「さが桜マラソン2021」(佐賀新聞社・佐賀陸上競技協会・佐賀県・佐賀市・神埼市主催、ミサワホーム佐賀特別協賛)は、3月15~28日の2週間、オンライン形式で開催する。新型コロナウイルス感染症を考慮して、ランナーが一斉に走る通常開催ではなく、スマートフォンアプリを活用して各自が好きな場所や時間に参加できる形式で実施する。1回で走りきるだけでなく、距離を積み上げてフルマラソンの“完走”を目指すことも可能で、参加者思い思いのペースで楽しめる。

出勤前でも、帰宅後でも…自由に楽しく

本紙記者、4日間でフル挑戦

 スマートフォンアプリを活用したオンライン形式で開かれる「さが桜マラソン2021」。初の試みとなる大会の雰囲気を伝えようと、桜の季節にはまだまだ早い昨年12月、佐賀新聞入社2年目の井手一希記者(24)が一足早く「フルマラソン」に挑戦してみた。

     ◇   ◇

 「オンラインマラソンって、イメージが湧く?」。「どう書けば分かりやすいだろう」。「実際走ってみればいいじゃん」-。そんなやりとりに乗せられ、なぜか走ることになってしまった。

 中学はソフトテニス、高校、大学はバドミントンに打ち込んだ。まだまだおなかが出てくる年齢ではないが、直前に受けた会社の健康診断結果は「バランスのいい食事と運動を心掛けましょう」。いい機会かなと思った。長距離への挑戦は、大学4年時に長崎県の大会に参加して10キロ(54分20秒)を走って以来。無理せず、4日間で完走する計画を立てた。

 初日(12月6日)。昼間に取材したバスケットボール・佐賀バルーナーズの原稿を出し終えて帰宅し、午後9時から佐賀市の佐賀新聞社や佐賀大周辺を走ることにした。

 「行けるところまで行こう!」と勇んでスタートはしたものの、社会人になってからは仕事はもちろん、近くのコンビニに行くのもすべて車。体力の衰えを感じずにはいられなかった。思いのほか信号機につかまり、自分のペースをつかめない。9回の休憩を挟みながら、1時間半かけて何とか10キロを走りきった。久しぶりのランニングを終え、すがすがしさを感じた。ただ、冬なのに季節外れの半ズボンで出掛けたのは失敗だった。

 2日目(7日)。体調も良く、筋肉痛もない。出社前の午前7時から走り始め、最初は10キロのつもりが、勢いに乗って12キロを走った。

 3日目(8日)。油断した。筋肉痛は一日遅れでやって来るのか-。この日は休日でなかなか気持ちが乗らず、夕方になってやっと重い腰を上げ、10キロを目指して走り始めた。8キロ走った辺りでペースを確認しようとスマホをのぞき込むと、画面は真っ暗だった。「やばい! いつから充電が切れていたんだろう」。焦って帰宅し、アプリを開くと累積距離は2・3キロ。途方に暮れた。

 最終日(9日)は前日の反省を生かし、走る前に充電をしっかり確認。担当するハンドボールの取材を終え、深夜0時ごろから信号の少ないコースで1キロ7分以内とペースを設定し、残りの約18キロを一気に走った。4日間で合計42・940キロを走り、5時間8分37秒だった。累積とはいえフルマラソン完走を味わい、達成感に満たされた。

 大会期間中には桜も咲き始め、春の訪れを感じられるだろう。初心者の人は運動習慣を身に付けられるし、経験者にとっては普段走らない色んな場所を走って記録に挑戦できる機会にもなる。それぞれの場所で一度きりの「さが桜マラソン2021」を楽しんでほしい。そして来年こそは、コロナを気にせず、春の佐賀平野の風景を満喫できるようになればと願っている。

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