新型コロナウイルスの感染が広がる中、佐賀県内の高校で2年生の修学旅行が軒並み中止になっている。例年、12月から2月にかけてスキーができる地域を目指すことが多いが、今年は人気の北海道で感染が拡大し、全国的にも収まる気配がない状況で、苦渋の決断を強いられている。

 1月17日から新潟に行く予定だった伊万里高。保護者への意向調査で25%が参加を見合わせる回答だった。「感染拡大が続く状況も含め、断念せざるを得なかった」。2学期の終業式の日に生徒と保護者に延期を伝えた。「親ぼくが深まり思い出も多い行事だから、中止ではなく延期の形にしている」と配慮をにじませる。

 佐賀東高では12月初旬に予定していた北海道行きを新潟に変更して1月下旬に催行しようとしたが、これも断念せざるを得なかった。「保護者の参加意向も北海道の時より2~3割減った」という。同様に12月の北海道を予定していた鹿島や嬉野も中止した。

 各校とも、移動手段を新幹線から長距離バスに変更したり、東京宿泊を避けるなどコロナ対策に備えていた。だが、活用を予定していた観光支援事業「Go To トラベル」の停止延長も懸念される中で、鳥栖、佐賀商、佐賀西、清和、多久、武雄、太良など多くが中止を決定した。

 1月28日から福島行きを予定している唐津東は「キャンセル料が発生する3週間前まで検討する」、2月2日から新潟を目指す白石は「実施予定だが、学校として可否を検討している」と、ぎりぎりまで実施の可能性を探る。

 いったんは中止しながらも、伊万里のように仕切り直しを考える高校もある。「近県なら何とかならないか」「来年度の早い時期なら可能かも」と模索する。ただ「キャンセル料を考えると1カ月前には判断が必要になる。今のような状況なら予測は不可能に近い」と嘆き節が漏れる。

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