山口祥義知事(左)に要望書を手渡した佐賀玄海漁協の川嵜和正組合長(右)と峰達郎唐津市長=佐賀県庁

 唐津市や東松浦郡玄海町沖への洋上風力発電誘致を進めようと、唐津市と佐賀玄海漁協は25日、佐賀県に要望書を提出した。市と漁協からの洋上風力に関する要望は初めて。国や地元自治体など利害関係者でつくる「法定協議会」の設置に向け、手続きの一つである国への海域情報提供を年度内に実施するよう求めた。

 県は、馬渡島周辺と玄海町北西、小川島東と神集島東の4区域を洋上風力誘致の可能性がある候補海域としている。法定協の設置には利害関係者の了解が必要で、西側の馬渡島周辺と玄海町北西は優先度が高いとして2019年度から説明会を開いている。

 要望書で市は、東側の小川島東と神集島東も優先度を上げることや、メンテナンスを担う拠点港湾として唐津港を整備することを盛り込んだ。漁協は洋上風力による雇用創出を求め、水産資源の回復も訴えた。

 峰達郎市長と漁協の川嵜和正組合長から要望書を受け取った山口祥義知事は、誘致に反対意見もある点を踏まえ「丁寧に説明し、気持ちを一つにする努力をしていきたい」と述べた。

 誘致をするまでには、国による法定協議会設置や促進区域指定、事業者選定などの段階がある。海域への洋上風力発電設置を計画している民間の2グループは前倒しで環境影響評価(アセスメント)の手続きを進めている。(円田浩二)

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