新しい病院の建設予定地に選定された多久市東多久町別府。左は県道多久江北線

 多久市と小城市の公立病院の統合計画で、両市は25日、2025年度の開院を目指す新しい統合病院の基本計画案を公表した。既存の病院にある18の診療科に加え、眼科と総合診療科の新設を想定。地上3階建ての施設を建設し、病床は一般、療養を合わせて140床程度を確保する方針。

 既存の診療科は内科や外科、小児科、皮膚科などで、統合後も継続を図る。目の病気や、両市以外に搬送されるケースが多い救急の患者を受け入れるため、眼科と総合診療科の新設も目指す。

 施設には検診センターを併設し、健康診断や人間ドックを実施する。15~20室の診察室や、抗がん剤などの点滴を行う化学療法室も整備し、駐車場は350台程度を設ける。

 病床は一般95床、療養45床程度を計画し、看護師は一般病棟で患者10人当たり1人、療養病棟は13人に1人の割合で配置する。新病院の患者や退院者らを対象に24時間対応の訪問診療や訪問看護、日中の訪問リハビリテーションも行う。

 建設予定地は多久市東多久町の農地約2万5千平方メートル。市のハザードマップで0・5~5メートル未満の浸水が想定されているため、敷地をかさ上げする。建物の延べ床面積は1万1千平方メートル、整備にかかる事業費は概算で77億円を見込む。

 基本計画案は多久、小城両市のホームページなどで公表している。来年1月25日まで意見を公募し、年度内に正式決定する。21年度から設計や造成を進め、23年度に着工する。(谷口大輔)

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