新型コロナウイルス禍で迎える初めての年末年始。交通各社が発表している予約状況は軒並み前年を大きく下回り、帰省や外出の自粛ムードが現れている。高速道路や例年は多くの初詣客が訪れる県内の神社なども、渋滞や人出の予想が難しい状況だ。

 NEXCO西日本(西日本高速道路)は、年末年始の渋滞予測を見送った。予測は過去3年間の交通量や曜日の配列、直近の交通需要を考慮して算出、例年は11月下旬ごろに公表している。同社は「今年は交通状況が例年と大きく異なるため、予測が難しい」とし、ゴールデンウイークやお盆に続く見送りになった。

 JR九州は、新型コロナウイルスの影響で減便していた特急の一部を年末年始(26日~来年1月11日)の間、通常のダイヤに戻す。帰省やレジャー客に対応するという。ただ、25日~来年1月5日の長崎線の特急の予約状況は、前年同期に比べ62・9%減っており、同社は「最も予約が多い日でもまだ余裕がある」としている。ピークは下りが29日、上りが来年1月3日になる見通し。

 全日空(ANA)は新型コロナウイルスの影響で1日3~4往復に減便していたが、25日~来年1月5日は需要が見込まれるとして5往復に戻している。18日現在の九州方面の羽田空港発着の予約率は44・9%にとどまり、前年比40・5%減になっている。

 例年、県内で最も多い約80万人の初詣客が訪れる祐徳稲荷神社(鹿島市)、約35万人が訪れる佐嘉神社(佐賀市)は、人出について「予想は難しい」としている。祐徳稲荷神社の鍋島朝寿宮司(53)は「新年の決意は大切。(密を防ぐ)呼び掛けはつつましく、明るい気持ちで迎えたい」と話す。県警は両神社の警備について、通常通りの人員を配置する。(松岡蒼大)

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