「当たり前」の背景考えて

 「目の前にあるものは、どれも誰(だれ)かが運んでくれたもの」なのだと考えたことがありますか。
 この本は、「何かを運ぶことは、そこに込(こ)められた思いを一緒(いっしょ)に運ぶこと」だと語る“運ぶプロ”たちのお話です。1つ目は、岩手から、東京の上野動物園へお嫁(よめ)に行くことになったキリンのリンゴのお話。首の長いキリンを、どうやって別の動物園に運ぶのでしょうか。そして2つ目は、日本で作られた866両の鉄道車両を、広島からイギリスまで運ぶお話。重い車両がどうやって海を渡(わた)るのかとても気になります。そして3つ目は、小児医療(しょうにいりょう)センターから新しい病院まで、患者(かんじゃ)さんの治療(ちりょう)を続けながら引越(ひっこ)しするお話です。命に寄(よ)り添(そ)いながら真剣(しんけん)に作業する大人たちの姿(すがた)に胸(むね)が熱くなります。
 いろいろなものが簡単(かんたん)に手に入るようになった今、当たり前だと思えることが、誰かの知恵(ちえ)や努力、熱意によって成り立っていることを感じて欲(ほ)しいです。(司書ネットワーク課 古賀逸子)


【ほかにもこんな本をおすすめ!】
▽動物たちのハローワーク 氷河期だって乗り越えた!?生き物から学ぶ職業ずかん 新宅 広二/著
 イシダ コウ/絵 辰巳出版
▽なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと
 池上 彰/監修 学研プラス
▽しごとば やっぱり
 鈴木のりたけ/作 ブロンズ新社

 

 【図書館へ行こう】
 紹介している県立図書館の本は、皆さんが住んでいる市や町の図書館からも借りることができます。本の世界に触れてみてください。問い合わせは県立図書館、電話0952(24)2900。

このエントリーをはてなブックマークに追加