嘉瀬小で「ラ・カンパネラ」を披露した徳永義昭さん。来年3月から佐賀市内の小中学校でのボランティア演奏を計画する=3月、佐賀市の嘉瀬小

 リストの難曲「ラ・カンパネラ」のピアノ演奏で知られる佐賀市川副町のノリ漁師、徳永義昭さん(59)が市内の小中学校でのボランティア演奏を始める。新型コロナウイルス感染症拡大で影響を受ける子どもたちを元気づけようと知人の勧めで思い立った。18日には秀島敏行市長と中村祐二郎教育長を訪問し、協力を要請した。

 徳永さんは2012年、パチンコで大負けしたのをきっかけに、妻のピアノ教室に通う子どもたちを驚かせようと52歳から独学で弾き始めた。世界的ピアニストのフジコ・ヘミングが演奏する「ラ・カンパネラ」に引かれて1日8時間練習し、3カ月後に弾けるようになった。1年後に出場したコンクールをきっかけに新聞、テレビなどで紹介されるようになった。

 今は年3~5回、ピアノの先生に学び、ノリ漁がある冬場も1~2時間の練習を欠かさない。徳永さんは「面白く楽しいから難しくても続けていける。目標に向かって頑張ることを、上から目線でなく子どもに伝えていければ」と語る。

 徳永さんの母校である南川副小、川副中で来年3月ごろからボランティアでの演奏を実施する予定。市の協力を受け、他の市内の小中学校での演奏を目指す。

 「子どもたちには(努力の大切さを)見て感じてほしい」と秀島市長。中村教育長は「『今年はコロナで駄目でも頑張れば成功につながる』と、勇気づけられるはず」と取り組みを歓迎した。(大田浩司)

ノリ漁師徳永さん、「ラ・カンパネラ」演奏

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