焼き物の石こう型を紹介しながら発表する大山小の石橋葵さん=有田町の焱の博記念堂

 家族や地域の歴史を調べる「伝えよう!私のルーツ」が、有田町の焱の博記念堂で開かれた。町内の小学6年生8人が、先祖や家業、地域の伝統行事について発表。調査を通じて家族愛や郷土愛を再認識するとともに、得た気づきから志を立てた。

 小松美織さん(有田中部小)は、旧国鉄で長崎原爆後の線路修復や、被爆者搬送を担った2人の曽祖父を紹介。国鉄史や長崎への修学旅行を通して、家族に戦争を語らなかったのが、その悲惨さにあったと推測した。「2人をルーツに持つ私だからこそ、戦争核兵器をなくし、平和な世の中にしようと多くの人に伝えていきたい」と訴えた。

 石橋葵さん(大山小)は、焼き物の生地製陶所を営む曽祖母と祖母が、作り手が減る中、技術を大切に励んでいる様子を紹介。「仕事に責任を持ち、前向きに笑顔でいることの大切さを学んだ。周りの人も笑顔にできる人になりたい」と2人の姿勢を見習った。

 田澤雨音(あまね)さん(有田小)は、手伝いをする有田陶器市が長く続いてきた理由を探った。「焼き物販売だけでなく翌日の来場者のためにごみ拾いする有田の人々と、客がつないできた」などと分析。今年はコロナ禍で中止となったが「来年は手伝いをする私の声を響かせたい」と開催を願った。

 山谷浮立の伝統や、100歳の曽祖母と自分の時代の大山小を比較する発表などもあった。発表は今年で3回目で「ありたを誇りに思う教育推進事業」として町教委が13日に開いた。(古賀真理子)

 

伝えよう!私のルーツ」有田町の6年生発表
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