サガン・ドリームスの竹原稔社長

サガン鳥栖の今季最終戦を終え、セレモニーで言葉を詰まらせながらあいさつする竹原稔社長(中央)=佐賀県鳥栖市の駅前不動産スタジアム

 サッカー・J1サガン鳥栖を運営するサガン・ドリームスの竹原稔社長が、社長を退任する意向であることが19日、分かった。鳥栖市の駅前不動産スタジアムで行われた今季最終戦後、報道陣の囲み取材に対し、「来季までの経営の見通しはついた」と語り、退任を表明した。後任には、佐賀県サッカー協会の福岡淳二郎会長が就任する見通し。

 竹原氏は兵庫県伊丹市出身で、1996年に調剤薬局を全国に展開するナチュラルライフを佐賀市で創業した。

 サガン・ドリームスの取締役を経て、J2時代の2011年5月に社長に就任した。クラブの経営を立て直し、12年のJ1昇格後は飛躍的に経営規模を拡大させた。海外の名門クラブとの親善試合や元スペイン代表のスター選手FWフェルナンド・トーレスの獲得など、ファンに夢を与える攻めの戦略を次々に打ち出した。クラブの下部組織を強化し、次世代に向けたチームの土台作りにも尽力した。

 一方で、チーム人件費の高騰や、大口スポンサーの撤退による広告収入の減少が響き、18年度は約5億8千万円、19年度は約20億円と、2期連続の赤字決算となっていた。20年度も新型コロナウイルスの影響で興行収入と広告収入が大幅に減少し、10億円の赤字になる見通しを示していた。

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