「市民応援」を掲げ、3年目となる純米大吟醸酒「多久」を造った多久未来プロジェクトのメンバー=多久市東多久町の東鶴酒造

瓶にラベルを貼り、出荷準備を進める有志たち=多久市東多久町の東鶴酒造

出荷に備え、日本酒を箱に詰める有志たち=多久市東多久町の東鶴酒造

 「市民応援」を掲げた純米大吟醸酒「多久」が完成した。多久市の市民有志と酒蔵が協力して造り、14日に販売を始めた。歳暮用を皮切りに専門の販売店を通じて市内外の飲食店にも出荷される。

 3年目の今季は11月から仕込み、低温でじっくりと発酵させた。2019年8月の豪雨災害を受けて新しくした酒の絞り機を使い、東鶴酒造の野中保斉(やすなり)社長(40)は「昨年以上に米のうま味が凝縮され、フレッシュな味わいに仕上がった」と自信を見せる。

 一升瓶と720ミリリットル入りの2種類で計約1800本の出荷を予定する。新型コロナウイルス感染の再拡大で需要は見通せないが、注文の推移を見ながら生産量を調整していくという。発売に備え、13日には有志たちが酒蔵に集まり、瓶にラベルを貼って箱に詰めた。

 日本酒「多久」は、地域の名物に育てて売り上げの一部を市民の活動に役立ててもらおうと考案。30~50代の有志約20人が「多久未来プロジェクト」と銘打って取り組み、昨季の収益は新型コロナの影響を受けた飲食店支援を目的に、食事券の発行や新しい料理を開発する試みに活用された。

 価格は一升瓶4千円、720ミリリットル2100円(いずれも消費税別)。問い合わせは東鶴酒造、電話0952(76)2421。(谷口大輔)

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