スポーツボランティアに関する理解や知識を深める講演会が12日、佐賀市で開かれた。NPO法人「日本スポーツボランティアネットワーク」理事の園部さやか氏(46)が、自らの体験を元にボランティアが人との絆づくりや自らの成長を促すきっかけになることなどを伝えた。
園部さんは昨年のラグビーワールドカップ日本大会でも東京の会場でボランティアとして活動した。10代から70代までの多様な年代の仲間との出会いがあったことや、大会の認知度が高まる中で周囲から「ボランティアどうもありがとう」と声を掛けてもらったことなどを紹介した。
長年活動を続ける中で「テーブルで塩を取って渡すように、無理なく自然に自分ができることをやるのがボランティア」と自らの「ボランティア観」も披露した。
佐賀県は来年の東京五輪・パラリンピックで、フィンランドなど5カ国のホストタウンとなっており、最大18競技の事前キャンプ受け入れが決まっている。県では活動するボランティアを「SAGAキャンプサポーター」として募集しており、講演会はその一環で開いた。サポーターの申し込みは来年1月29日まで。問い合わせは事務局、電話0952(25)7359。(大橋諒)