12月、年末になると1年の振(ふ)り返(かえ)りやまとめが目に付きます。1年という期間の区切りは他にも学年でいう4月からの1年、お誕生(たんじょう)日からの1年、また、いろんな記念日からの1年などたくさん使います。区切りの日に意味があるというよりも、そこからの期間、時間を意識(いしき)するために区切っているとも言えます。1月1日(ついたち)などもそうですし、実は誕生日や記念日もそこからの期間を考えるためのものでしょう。
 時間はみんなにとって平等ですが、時間の感じ方は人それぞれで、その年その年の状況(じょうきょう)によって違(ちが)ったものになるでしょう。楽しい1年だった人も、つらい1年だった人もいるでしょうが、1年を通してずっと楽しい事やずっと悲しい事しかないということはありません。一つのことだけを考えるとあり得ることですが、生活の全体を見渡(みわた)すと、楽しかったりつらかったり、嬉(うれ)しい事も悲しい事もいつもたくさん身近にあり、まとめきれません。
 特に今年は、1年前には想像(そうぞう)もできなかったほど世の中が大きく変化しました。しかし、世の中も自分自身も毎日移(うつ)り変(か)わっていくものなので、いつの1年にも変化はあります。あなたにも周りにもいろんなことがあったでしょう。この1年に生まれた人も亡(な)くなった人もいらっしゃいます。そんな中、みんなそれぞれ精(せい)いっぱいにこの1年を生きてきました。それぞれにごくろうさま、縁(えん)のあった全てにありがとうと1年を締(し)めくくれればと思います。(浄土真宗本願寺派僧侶・日本思春期学会理事 古川潤哉)

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