思いやりの心気付く一冊​

 これは100年以上前に書かれたクリスマスの物語です。
 安アパートでつつましく暮(く)らす若(わか)い夫婦(ふうふ)。貧(まず)しくて、コツコツとためたお金もたったの1ドル87セントしかなくて、これでは素敵(すてき)なプレゼントを買えそうにもありません。明日はクリスマスだというのに。
 何度も銅貨(どうか)を数え直して悲しくなるデラですが、大切にしていたあるものと引きかえに、ジムにふさわしい贈(おく)り物(もの)を手に入れることができました。
 さて、ジムとデラが贈(おく)り合った物は何だったでしょうか。
 名作といわれる古いお話ですが、二人が悩(なや)んだり喜んだりする姿(すがた)や、お互(たが)いを思い合う気持ちは、今と変わりないものだと気付かされます。
 ツヴェルガーの描(えが)く、淡(あわ)く繊細(せんさい)な挿絵(さしえ)も静かな魅力(みりょく)があります。お話を知っている人にもそっとめくって欲(ほ)しい一冊(さつ)です。(企画・情報課 寺崎さやか)


【ほかにもこんな本をおすすめ!】
▽名作で読むクリスマス 青い鳥文庫編集部/編 講談社
▽クルミわりとネズミの王さま ホフマン/作 岩波書店
▽クリスマス・キャロル チャールズ・ディケンズ/作 太平社

 【図書館へ行こう】
 紹介している県立図書館の本は、皆さんが住んでいる市や町の図書館からも借りることができます。本の世界に触れてみてください。問い合わせは県立図書館、電話0952(24)2900。

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