佐賀東、那覇西のクラウドファンディングの方式

 31日に開幕する第99回全国高校サッカー選手権に向け、佐賀東や那覇西(沖縄)など出場校がクラウドファンディング(CF)で支援金を募っている。首都圏開催の選手権では、遠方の高校は宿泊費や交通費がかさむが、新型コロナウイルスの影響で資金確保が難しくなり、感染防止グッズなどの対策費の負担も増えている。各校は新たな試みで支援を呼び掛ける。

 3年ぶり11回目の全国大会出場となる佐賀東。同校サッカー部OB会はJ1仙台の赤崎秀平らを中心に1口3千~10万円で、200万円を目標にCFを始めた。赤崎はCFについて「どこにいても、どんな時代になっても、佐賀県のことを想い、佐賀東高に対し恩返ししたいという気持ちを形にできる」などとコメント。活動を知ったJ1のFC東京の永井謙佑や佐賀県の合宿施設など支援の輪が広がる。

 発起人の一人でOBの前山幹さんは「OBや県民は全国各地にいて(CFは)遠くの人も支援ができる」と狙いを語る。地域で出場校を支えるのが理想で「米国の寄付文化が日本にも定着してくれたら」と期待した。

 那覇西は従来、選手権出場時の遠征費約300万円を保護者による応援グッズ販売で確保してきた。入金管理や発送作業は重荷で、同校のCFを展開するグリーンカード(福岡市)の羽生博樹社長は「全国に行くのは喜ばしいだけではない問題があった」と明かした。

 遠征費の問題から沖縄県勢は県外の強豪校と対戦機会が少なく、選手権は過去8強が最高だ。CFは、こうした課題の周知も兼ね、今大会の遠征費を補う150万円を目標にする。羽生社長は「沖縄の可能性を探る意味でも多くの人に協力してほしい」と願う。

 両校のCFの期限は25日午後11時。目標額に達しないと支援金は受け取れない方式だ。

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