消毒のための消石灰を積み込む養鶏農家=多久市南多久町のJAさが多久グリーンセンター

 高病原性鳥インフルエンザの被害が西日本で広がっていることを受けて、佐賀県は15日、県内の全養鶏場167カ所を対象に消毒用の消石灰を緊急配布した。県は県内全域の養鶏場に家畜伝染病予防法による「消毒命令」に基づき、15日から来年1月31日まで鶏舎周囲と農場外縁部の消毒を継続するよう求めている。

 佐賀市や鳥栖市など県内15カ所で、農場の規模に応じて20キロ入りの消石灰を総計6800袋配った。

 多久市南多久町のJAさが多久グリーンセンターでは養鶏農家4戸に計約270袋を配布、農家が軽トラックに袋を積み込んだ。市内で約5万羽を飼育している太田勉さん(65)は「こんなに感染が広がると、とても心配で朝、鶏舎に行くのが怖い。可能な対策は取っているが、さらに徹底したい」と話した。

 鳥インフルエンザは14日現在、福岡県や宮崎県、大分県など10県26事例に拡大し、鶏の殺処分数は過去最多になっている。

 佐賀県畜産課の担当者は「現状を見ると、県内にも既にウイルスが存在すると考えられる。鶏舎に持ち込まないように農家には、消毒に加え、出入りの際の靴の履き替え、小動物の侵入防止などを徹底してほしい」と強調した。

 県内での消石灰の緊急配布は、鳥インフルエンザの国内発生確認後の11月10日以来2回目。(宮里光)

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