奨励賞に選ばれた小城高2年の田中莉加さん(右)と萩原希映さん=小城市の同校

 家族や友だちと一緒に新聞を読み、感想や意見をまとめる日本新聞協会の「第11回いっしょに読もう!新聞コンクール」で、佐賀県内から小城高2年の田中莉加(れいか)さんと萩原希映(きえ)さんが奨励賞に選ばれた。学校生活にも影を落とす新型コロナウイルスや、路線維持の岐路に差し掛かっている公共交通に関する記事をそれぞれ選び、考えを巡らせた。

 田中さんは、新型コロナの影響で人間同士の接触が減り、家族と共同体の崩壊を心配する識者の評論を選んだ。学校が休校になった経験も踏まえ「大人がクラスターを起こしたりしている中、子どもの私たちは何を考え、どう行動すべきかを考える機会になった」という。「政府の指示を待つのではなく、一人一人が考えなきゃ」という母の意見を聞き、「何があってもすべきことを全力でやれるよう、日頃から考えて行動する力が必要」とまとめた。

 萩原さんは、友人がバスや電車で通学しているということもあり、路線維持と採算性確保のはざまで揺れる公共交通機関に焦点を当てた佐賀新聞の連載に目を留めた。「減便する以外に打つ手はないのだろうか」と祖父と話し、利用状況のデータや人工知能(AI)を活用した効率的な運行を提案。コロナ禍で利用を控えようと考えている人たちに対し、「感染対策をしっかり行っていることを示すことも重要」と結んだ。

 2人とも普段はインターネットのニュースサイトなどで社会の動きを確認しているという。新聞の印象については「見出しの大きさでニュースの重要性が分かり、気になる記事も見つけやすい」と話した。

 コンクールには国内外の小中高生と高等専門学校生から5万7977点の応募があった。団体応募は432校で、小城高が優秀学校賞に選ばれた。(谷口大輔)

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