長年の苗木生産が評価され、全国育樹活動コンクールで農林水産大臣賞を受賞した松尾正登さん=伊万里市松浦町

 スギやヒノキの苗木を生産している伊万里市松浦町の松尾正登さん(82)が、本年度の全国育樹活動コンクールで最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。67年にわたり良質な苗木を供給し、森林育成や林業に貢献してきたことが評価された。

 コンクールは公益社団法人国土緑化推進機構が主催し、地域の育樹活動の普及などに実績を挙げた個人や団体に贈られる。本年度は3個人と8団体が入賞した。

 松尾さんは中学を卒業後、父の下で植林用の苗木生産に従事し、自宅近くの畑で年間約1万5千本を生産している。ヒノキは種から2年、スギは挿し木で1年間育てて出荷し、県全域に供給される。

 松浦町中野原地区は苗木生産が盛んだった土地で、かつては松尾さん含めて20軒ほどの育苗農家があった。今は2軒に減り、県全体でも10軒程度になった中、生産者としての責任を果たそうと毎日畑に通っている。地元の森林組合で講習会を開くなど、技術の継承にも取り組んでいる。

 今回の受賞に「えらいところからもらって、ただただびっくり」という松尾さん。「周りの人に『今年もよか苗ができとるのう』と言ってもらえるのが一番の喜び。体力の続く限り頑張りたい」と話した。(青木宏文)

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