年末年始に向け、宝珠を背に乗せた赤牛の絵付け作業に追われる工房=鹿島市山浦ののごみ人形工房

 年末年始の受注に向け、鹿島市の「のごみ人形工房」では、来年の干支(えと)である「丑(うし)」の土鈴作りが大詰めを迎えている。

 同工房では、素焼きして白塗りした人形を一つ一つ手作業で絵付け。今年は地道に力強く前へ進む姿の2種類のうしを制作している。

 赤い色が目を引く「宝珠(ほうじゅ)うし」は、災難を払い、願いがかなうとされる宝珠を背に乗せている。丑年は転換期や変わり目の年とされ「来年は新型コロナウイルスの影響がなくなり、良い方へ向かってほしい」との願いも込められている。

 人形は、工房の近くにある祐徳稲荷神社の門前商店街で販売している。例年だと、手にしたツアーの団体客が工房に立ち寄ることもあったが、4月の緊急事態宣言を受け中止した。その後、少人数限定での見学は再開したが、訪れる人はほとんどなくなったという。

 同工房3代目の鈴田清人さん(27)は「世代を問わずに親しんでもらえるかわいさがある。手に取って良い運気を呼び込んでほしい」と話す。(写真と文・鶴澤弘樹)

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