鳥栖-横浜FC 後半41分、ヘディングで同点ゴールを決める鳥栖FWレンゾロペス(左手前)=横浜市のニッパツ三ツ沢球技場(撮影・米倉義房)

 勝ち点わずか2ポイント差で競る両チームの意地が、ぶつかり合った一戦だった。鳥栖は先制を許す苦しい展開ながらも、金明輝(キン・ミョンヒ)監督が「(前後半で)真逆の展開になった」と表現するように、ハーフタイムで修正して後半に反撃。終了間際にFWレンゾロペスが同点弾を奪い、敵地で粘りを見せてドローに持ち込んだ。

 敗れれば順位が入れ替わる大事なゲームで、鳥栖は前半、ホームサポーターの後押しを受ける横浜FCに主導権を握られた。出足の鋭いプレスに苦しんでパスミスも目立ち、ボールをつなぐスタイルをうまく発揮できなかった。ロスタイムにサイドから崩されて、悪い時間帯に1点を失った。

 後半の立ち上がりにも決定機をつくられたが、守備で好プレーが飛び出した。後半9分、ポストの跳ね返りを押し込んだ相手シュートを、MF松岡がゴールライン上に体を投げ出してブロック。ここで追加点を許さなかったことで、流れは一気に鳥栖に傾いた。

 押し込む展開が続く中、守備を固めて逃げ切ろうとする相手を高さでこじ開けた。金監督は1点のビハインドの状況で、191センチのFWレンゾロペスを投入。「自分にボールが入ったら全部決める気持ちでピッチに入った」。大型FWは起用に応え、相手DFの上から頭で同点ゴールをたたき込んだ。

 レンゾロペスは前節・G大阪戦でもゴールにつながる献身的な守備を見せた。「ゴールを決めてうれしいが、改善しないといけない部分はしっかり修正したい」と勝ちきれなかったことに悔しさをにじませ、「残り3試合もゴールとアシストで貢献したい」。勝利のために全力を尽くすことを約束した。(山口源貴)

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