佐賀市の佐賀ダイハツ販売(西川将昭社長)は自動車整備の教材に使ってもらおうと、同市の佐賀工業専門学校と多久市の県立産業技術学院に、最新の機能を搭載した新車を1台ずつ寄贈した。
同社では両校の生徒の採用実績があり、教材となる車両を提供することで優秀なエンジニアの採用につなげようと寄贈した。贈ったのは「ハイゼットトラック スタンダードSA3t」で、衝突回避支援システムなどを搭載している。
佐賀工業専門学校では4日に贈呈式があり、1年生26人が参加。同社の西川社長が「知識や技能の習得にご活用ください」とエールを送った。生徒を代表して同社に入社予定の2年生、宮田望光さん(19)=佐賀市=が「最新技術を学べる最高の教材。心よりお礼申し上げます」と感謝した。同校の江口敏文校長は「技術開発が進む自動車業界で即戦力となれるよう有効に活用させていただきます」と述べ、感謝状を手渡した。
トラックは荷台を外して構造を学ぶこともでき、タイヤやエンジンなど各種整備の教材として使われる。県立産業技術学院では7日に贈呈式が行われた。(森田夏穂)