九州新幹線長崎ルートの整備方式などを巡り質疑が行われた佐賀県議会一般質問=県議会棟

 11月定例佐賀県議会は3日、一般質問2日目の質疑があり、山口祥義知事は九州新幹線長崎ルートに導入予定だったフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)に関し、国土交通省からの説明では「技術的に開発できないのではなく、時間とコストがかかるという理由から開発しない判断をしたとのことだった」と述べ、「FGTも選択肢として十分に残っている」との認識を示した。

 10月23日に開かれた国交省と県の整備方式に関する「幅広い協議」で、国交省側は技術評価委員会が不可能と判断したのではなく、開発時間とコストが相当かかることから「現実的な選択肢とはなり得ない」と説明していた。山口知事は、FGT断念が技術的判断ではなく、政策的判断であることを強調した形。

 自民党の坂口祐樹議員が「時間とコストをかければFGTを開発できるのなら、フル規格が着工まで12年間、総事業費6200億円かかるのに比べ、FGTの方が優位ではないか」とただした。

 山口知事は「高速で走行するFGTの開発に課題があるとされているが、武雄温泉駅でのリレー(対面乗り換え)方式の固定化を避けたいのであれば、安全性が担保された速度で博多-長崎間にFGTを走らせることも考えられる。求める速度にもいろいろな考え方があっていい。FGTの実現も含め、引き続き幅広く議論していきたい」と強調した。

 一ノ瀬裕子(佐賀讃花の会)、江口善紀(県民ネット)、古賀陽三(自民)、中村圭一(同)の4議員も質問した。(栗林賢)

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