各市町教育長宛てに出された佐賀県の通知。フッ化物洗口を継続するという方針を示し、専用の医薬品への切り替えを求めている

 佐賀県は、虫歯予防として公立の小中学校などで実施されている「フッ化物洗口(うがい)」に関し、専用の医薬品を使用するよう求める通知を市町の教育委員会に出した。洗口液で使うフッ化ナトリウムが劇物に指定され、洗口を休止する自治体が相次いだためで、県として洗口を継続するという立場を示して対応を求めている。

 通知は11月27日付。歯科保健対策に関する国の中間報告で「フッ化物を応用した取り組みを社会全体で継続することが必要」とされたことなどを受け、県としても「洗口の継続実施を推奨する」と明記した。

 医薬品については「品質や有効性、安全性の審査が行われ、厚生労働大臣の承認を受けている」とし、従来のフッ化ナトリウム試薬からの切り替えを求めた。

 小中学校の洗口で試薬を使用しているのは16市町に上り、このうち一時的な中断を含めて12市町が洗口を休止した。医薬品に切り替えた場合、原則として学校で分量を整えたり、水で薄めたりする作業が必要で、現場からは安全性や負担増を懸念する声も上がっている。このため、管理や運用の助言・指導などで「できる限り支援、協力する」という県薬剤師会の見解も添付した。

 県健康増進課は「県の方針を受けて対応を検討するという自治体もあったため、通知を出した。子どもたちの歯をどう守るかという視点で協力をお願いしたい」と話した。(谷口大輔)

<関連記事>「フッ化物洗口」県内12市町が休止 劇物指定で管理厳格化

このエントリーをはてなブックマークに追加