富久千代酒造が来年3月のオープンを目指して改装しているオーベルジュ。宿泊は1日1組限定とする=鹿島市の酒蔵通り

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 日本酒「鍋島」で知られる鹿島市の富久千代酒造(飯盛直喜社長)が、食事メインの宿泊施設「オーベルジュ」の開業準備を進めている。重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に指定されている肥前浜宿の酒蔵通りにある旧商家を改装しており、来年3月中旬のオープンを目指す。先行して施設内のレストランを2月中旬から開く予定で、1月から予約を受け付ける。

 新施設「御宿 富久千代」は木造2階建て延べ床面積約307平方メートル(敷地は520平方メートル)。かやぶき屋根など200年の歴史ある外観はそのままに、内装は以前の趣を残しつつ現代的な快適さも加えた「和モダン」の上質な空間に仕上げる。

 計画によると、宿泊は1日1組(最大4人)に限定し、施設内のレストラン「草庵 鍋島」は1日限定6人を受け入れる。カウンター6席だけのぜいたくな空間では、看板銘柄「鍋島」を季節に合わせた豊富なラインアップで楽しむことができる。

 料理は、東京の三つ星和食店で腕を磨いた料理長が手掛ける。九州産の食材を中心に使い、日本料理をベースとした自由なスタイルの料理をコースで提供する。ほかにはないおもてなしで宿の認知を広げ、ファンを増やしていくことを狙っている。

 肥前浜宿には近年、観光客が急増している一方、地域には宿泊施設や飲食店が少なかった。飯盛理絵代表取締役は、オーベルジュの構想について「伝建地区を守るため、旧商家を活用したかった」ときっかけを語り、「まちおこしにつながれば」と期待している。

 先行オープンするレストランは前日までの予約が必要。詳細は同社のホームページで確認できる。(志波知佳)

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