野球漫画「あぶさん」を見ながら、水島さんとの思い出などを振り返る永渕洋三さん=佐賀市柳町

 漫画家の水島新司さん(81)の引退を受け、元プロ野球選手で野球漫画「あぶさん」のモデルになった永渕洋三さん(78)=佐賀市柳町=は1日、「寂しい気持ちもあるが、長い間ご苦労さまでした」とねぎらいの言葉を贈った。

 永渕さんは佐賀高(現・佐賀西高)野球部で左腕のエースとして活躍した。社会人の東芝を経て、67年にプロ野球近鉄バファローズに入団すると、2年目の69年にはパ・リーグ首位打者に輝いた。二日酔いで3安打を放った逸話から、「あぶさん」の主人公で酒豪のスラッガー景浦安武(かげうら・やすたけ)のモデルになった。

 引退後は故郷で焼き鳥店を開き、店名は水島さんの了承を得て「あぶさん」に。2018年まで38年にわたって経営し、全国から野球ファンらが通った。水島さんも訪れ、永渕さんは「とても優しく、頭の回転が速い人」と振り返る。

 永渕さんは自宅に保管している「あぶさん」を読み返しながら「私の名前を多くの人に知ってもらうきっかけをつくってもらった」と改めて感謝し「これからもお互い、元気に過ごしていくことができれば」と話した。(井手一希)

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