初入札の後、ノリの出来を確かめ合う漁業者=佐賀市の佐賀県有明海漁協

 有明海で養殖された佐賀県産ノリの今季初めての入札会が1日、佐賀市の県有明海漁協で開かれ、販売額は前年同期を約8億円上回る24億6772万円だった。県有明海漁協は「新型コロナウイルスの影響を心配したが、まずまずの価格」と話し、18季連続の日本一の生産・販売へ向け、堅実なスタートを切った。

 出品枚数は1億6840万枚で、生育不良だった前年の倍以上になり、過去5年で最多になった。価格の高い秋芽の1番摘みだけでなく2番摘みも加わり、1枚当たりの平均単価は14円65銭(前年20円65銭)。

 漁協の担当者は「新型コロナに伴う需要低迷でノリの在庫が増えている中、ほぼ想定内の値段になった」と説明している。1番摘みによる超高級ノリ「有明海一番」は基準に達するものがなく出品がなかった。

 漁協によると、今季は10月18日の種付け後、季節外れの夏日があり、栄養塩も少ないなど海況は良くなかったが、生産者の管理の徹底で出来は平年並みになっている。

 入札は新型コロナの感染防止のため、全国から集まる約50商社の人数を制限した。品定めも前日から実施し、検温や消毒を徹底した。冷凍網も含めて今後8回実施する入札も同様の対策をとる。

 漁協は今季、枚数は17億6千万枚、販売額は235億円を目標にしている。(宮里光)

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