佐賀県は1日、佐賀市や小城市などの男女10人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。このうち女性1人は、亡くなった後にウイルス検査をして陽性と分かった。死亡後に感染が判明するケースは県内で初めて。県内での死者は2人目で、1日当たりの感染者数が10人以上になるのは8月15日以来になる。
県によると、亡くなった人を検査するケースはこれまでもあったが、感染は確認されていなかった。亡くなった女性の年代や、詳しい死因などを調べている。感染者の死亡は、グループホームの入所者だった杵島郡白石町の90代女性が亡くなった11月8日以来。
ほかに陽性と判明したのは、佐賀市の70代男性2人、40代男性2人、40代女性1人。さらに小城市の50代男女各1人、10代男性1人、三養基郡みやき町の10代男性1人。
県は11月30日に感染が確認された鳥栖市の2人の概要も説明した。10歳未満の男の子は福岡県内の園に通う幼児で、30代女性は母親。女性の夫の感染が福岡県内で確認されたため26日に検査をしたものの陰性で、男児に発熱などの症状が出たため再び検査をした。
県内での感染確認は、亡くなった女性を含めて延べ319人になった。(円田浩二、宮里光)