新幹線「武雄温泉駅」の新設工事が進む武雄市。宿泊施設の充実を支援する施策で観光地としての魅力アップを目指す=武雄市JR武雄温泉駅の工事現場

 武雄市は宿泊施設の新増設や改修、譲渡を促す新たな支援・奨励制度を新設する。固定資産税免除や整備奨励金の交付、新規雇用や光熱費の支援など多岐にわたる。2022年秋ごろの九州新幹線長崎ルートの暫定開業に向け、宿泊収容人数を増やし、個々の施設の魅力を高めることで観光地としてのブランド力アップを狙う。

 開業2年後の24年度までに営業を開始する施設を対象にした時限奨励策で、1日開会の定例市議会に「宿泊施設等整備奨励に関する条例」の改正案などを提出する。

 固定資産税の免除と減免は、2億円以上の整備費をかけて新設や増設した施設が対象。営業開始後5年間は免除、その後の5年間は2分の1を減免する。

 整備奨励金は2億円以上を要した改造や改修、譲渡施設を対象に、整備費や譲渡費の1割を10年間交付する。限度額は10年分で1億円。

 このほか、整備後に新たに雇用した人員(1年以上、市内居住が条件)1人当たり50万円を交付する「雇用奨励金」、開業後3年間の上下水道、電気、ガス料金などを5千万円を上限に助成する「創業支援補助金」、整備に伴う1千万円以上の借入金の利息を3年間交付する「利子補給金」(借入金上限1億円、利率1%以下)制度も新設する。

 市にはこれまで固定資産税の評価額を対象にした奨励金制度があったが、これほど多岐に施設整備を奨励する制度は初めて。運営会社が破綻した武雄センチュリーホテルなど複数の休眠施設があり、ホテル建設が予定されている用地もある。市商工観光課は「県内でも例のない施設整備奨励策になる。新幹線開業に向けて施設の魅力が増すことで、武雄のブランド化を図りたい」と話す。(小野靖久)

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